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子どもの澄んだ心で?(original update on August 9, 2014)

By 21:35:00 , ,

蜃気楼発生装置の写真


蜃気楼協議会の大先輩が考案した手作り蜃気楼再現装置の手順が公開されており、最近作ってみた。(平成26年度日本蜃気楼協議会 研究発表会(蜃気楼交流会)講演要旨

よく色んな本で紹介されている、水槽で砂糖水などを使い像の変化を確かめるタイプではなく、実際に空気の温度差により室内で小さな蜃気楼を発生させてみようというもの。


これがつくり方も簡単で、再現された蜃気楼の見え方も面白く、考案者の方に許可もいただいて展示することになった(写真)。

蜃気楼好きのウォッチャーである私たちに好評なのは当然なのだけど、子どもの反応が予想以上によかった。ほぼ100%、おもしろーい!と驚きの声を上げてくれる。

対して、大人の反応は・・・

もちろん同じように面白がってくれる人もいるのだけど、「確かに像がゆがんで見えるけど・・・?それが何か?」とか「これが蜃気楼なの?」っていう反応の人が半分弱いる。

このようすに、(前回も似たようなこと書いたけど)一般の人が蜃気楼に持つイメージのあいまいさの理由をさぐるヒントがある気がした。

思うに、光が曲がる。というのは実際に体験してみてもあまりに不思議な現象で、頭では理解できない。

でも大人というのは寂しい生き物で、頭で理解できないものを信じてはいけない、みたいに心身ができあがってしまっている。

対して子どもは、自分が体験したり感じた驚きに素直に感動できるのだ。

そんなことを考えていたので、昨日は装置を喜んでくれた大人の人に、思わず「心が綺麗な証拠です!」と声をかけてしまった。

これまた日ごろ考えている、(たとえば雲海ブームなどと比較して)蜃気楼ウォッチングが爆発的に広がらない理由にもきっとつながってくるのだろう。

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