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幻氷の歴史をたどる旅(の途中)

By 22:09:00 ,

施設付属のカフェー

今日は網走シティの図書館にこもっていました。



幻氷の研究は、実は全く進んでいないことを師匠のO先生に教わったあの日(2013年の春)から、地元紙を調べなきゃ!というのは、ずっと課題の一つでした。
幻氷という呼び方の発祥の地ともいえる網走で、どのように言葉が広がったのか、春の現象、という認知はいつからあったのか?を知るためにも。
特に地域限定の新聞は、おそらくこの地にいないとアクセスが難しくなるので・・・転勤する前にやらねば、と。
先日、ちょうど時間があってお邪魔したときに、その超ローカル紙が、なんと全て電子化されDVDに入っていて館内閲覧できることを知り、がぜん、やる気が出たのです!
3年越しの宿題にやっと着手できる!

といっても、しらみつぶしに見るわけではなく、気象台の資料にあった出現日の近辺だけを調べたのですけどね。
それでも、結構な収穫がありました。
もちろん、ちゃんとまとめてから発表しますけど(大手紙のほうも調べてからにしないと・・・)、最初の感想。

予想より「流氷の下位蜃気楼=空飛ぶ流氷」に見える写真の比率が多い。

そして・・・「ああ、こんな数十年単位で、網走市民は流氷の下位蜃気楼を幻氷と呼んできた歴史があるのに、私たちが踏み荒らしちゃってゴメンナサイ」

という気もちは、不思議と全く湧いてきませんでした!

代わりに思ったこと。

「どうしてこんな長期間、下位蜃気楼かも?って思わなかったの?!誰か変だと思ってよ!!調べようよ!」という気もちでした
・・・(^^;

だって、あまりにも同じパターンの繰り返しなんだもん。
まず、2月とか1月に「幻氷」が出るでしょ。
で、幻氷は春に出るはずなのにおかしいですねぇ?アセアセ
という定型パターンの記事が思ったより多くて・・・
まあ、一気に30年分見ちゃったから、より強くそう思うのかもしれないですけどね。

と、同時に、自分達も同じ轍を踏む、可能性があるということ。
たとえば今私は、冬の朝に出る上位蜃気楼の一部を、斜里平野からの冷気移流じゃないかって話を堂々としちゃってるけど、ちゃんと研究結果が出ているであろう遠い将来の未来人たちには、なんだよー違うじゃんか、誰だよ変なこと言ってたのは!と言う権利がある。
彼らを混乱におとしいれる可能性もあるということです。
それは肝に銘じなければいけません。

話を戻して、幻氷の過去の定義については、あと何段階か、調べたいことがあるし先生の意見も仰ぎたいので、
なんとか来年度中には形になるよう、計画します。
今しばらくお待ちください。

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