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蜃気楼のことを聞かれたら?(original update on August 4, 2014)

By 21:32:00 , , ,

水平線の上位蜃気楼


先日、電話で「ウトロに行く途中の海岸線を走っていると、何も無いはずの水平線に、島みたいなものが見えることがあるがあれは何だろう?」という質問が来た。



たぶん、ときどき電話をくれる熱心なガイドさんだ。話の内容から、明らかに「水平線の上位蜃気楼」だったので、思いがけない方角が見えていて陸地である可能性のほかに、蜃気楼の可能性があることを伝えた。

でも、納得しつつも、なんとなく不満の残る感じの声色で電話が終了。



うーん、私の話の持って行き方が悪かったのかな。もっと、知床で結構観測されていることとか、最近熱心に調べているということとか、いつの時期が出るとか、話せることはあったのになぁ。まあ不意打ちだったしなぁ。と後悔。

こんど同じような質問があったら、どう話題を展開しようかと考えながら過ごしていた翌日。

今度は蜃気楼の展示を見ていたおじさんに話しかける。でもやはりうまく話を持っていけない。うう。

そして3度目の正直。展示に興味をもってくれた熟年の女性グループ。網走管内の方で、幻氷を見たことがある人が1名。ほかの一人からは「今出てるからすぐ見に来い!ってよく網走から電話がかかってくるんだけど、北見から行って間に合わないよねぇ」という面白い話を聞きだせた。

話の展開があったのはGoodだけど、蜃気楼の原理を説明していたときに何となくわかったことがある。ガイドさんへの電話での説明が上手くいかなかった理由に通じるんだけど。

世の中の人は、蜃気楼って外国の景色が見える、って思っていて、かつ、光のいたずらであることも何となくわかっている。そこへ、「実は光が曲がって、実際の景色が変形して見えてるんですよ」って話をしても「あ、ああ、そ、そうですよね・・・・?」って、それはわかってるんだけど・・・?っていうモヤモヤ感が残るんだろうな。

一般の人の蜃気楼の捕らえ方の多様性については、蜃気楼のことを調べ始めたころに、O先生とも話して、意識していたことではあるのだけど。

単純明快に説明できて、かつ印象に残せるような説明の仕方をいつも考えておこう。

先週末の一連のできごとは、私を初心にもどしてくれた。

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