高さによる見え方の違い(下位蜃気楼)
函館に行ってきました。
泊まった宿が海に面していて、蜃気楼(もちろん上位狙い)出ないかなぁと狙っていましたが、そう簡単には出てくれません。
ついたときはあまり天気もよくなくて、やや見通しがわるい通常の景色だったのですが、翌朝はかろうじて下位蜃気楼が方々に。
・・・朝食のため1階に下りると、はて、部屋から見たのと、肉眼でわかるほど見え方が違う・・・
部屋は9階だったので、これは見る高さによる蜃気楼の見え方の違い、を確認するチャーンス!とばかりに両者を行き来して撮影。
1階から撮影 |
9階から撮影 |
三脚なし、自分が移動しているので時間差があるのと、全く同じ場所で高さだけ変えたわけじゃないのと、1階からは窓越しで9階からは窓開け。という悪条件であまり厳密ではないのが申し訳ないのですが、雰囲気は伝わるのでは・・・
倍率は一緒になるように合わせてます。(蜃気楼の変化が影響しないよう、稜線の上のほうで写真を重ねてからトリミングしています)
1階から見ると、岬が完全に浮島状態になっており、二つの島が宙に浮いているように見えます。しかし、9階からだと、先端はとんがった「新幹線の頭状」、で、2コブラクダのようですね。
すなわち、1階から見たほうが、下位蜃気楼による変化が大きく、下位蜃気楼の特徴である浮島状態がよくわかる見え方、になっているのがお分かりいただけるかと思います。
線を入れてみました。
下位蜃気楼の高さによる見え方の違い、については琵琶湖蜃気楼研究会さんHPでも紹介されています。
-- 琵琶湖大橋を白鬚神社前石段から眺める 2001年10月3日(水) made by K. Matsui--
なお、写真は函館市湯の川から、松前半島先端方向を撮影しています。
てっきり、白神岬、のあたりが見えているのかな?と思いましたが、線を引いてみると知内町の尖山付近の可能性が高そうです。
反省としては・・・こんどからオーシャンビューの高層建造物をたずねるときは、油断せず室内へも三脚を持っていくこと!臆せず、窓を開けられる場所を探すこと。
函館への移動中も噴火湾沿いで出てくれないかなぁと期待したのですが、さすがに時期が悪く。天候もあまりよくなかったので、下位蜃気楼でさえ、ちゃんと見られたのはこの日だけでした。
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