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蜃気楼的紀行★九十九里、東京方面編
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幻氷の出現時期について
補足:出現時期について
(「幻氷が分光で虹色に見える理由」に4月3日追記)放送当日の28日夜、NHK「北海道 NEWS WEB」に公開された記事には、以下のような一文がありました。
(私が見たニュースでは読まれていませんでした)
斜里町ウトロで輝く「幻氷」
03月28日 20時07分
(一部引用)オホーツク海側の沿岸では、4月中旬から下旬にかけての気温が高く、風が弱い日に見られますが、28日のようにさまざまな色に輝く様子が見られるのは非常に珍しいということです。
細かい話をすると「4月中旬から下旬に見られる」は△です。最近4月下旬まで流氷が残る年は少なく、私たちが観測を初めた2013年以降では、3月から見られることが多いです。特に月は限定しておらず、発生時の気温0℃以上を目安に判断しています。
過去の新聞記事などを見ると、流氷の接岸期間が長かった1980年代は4月5月に現れるのがメインだったようです。そのころから、「海明け」の時期に見られる流氷の蜃気楼=幻氷という言葉が網走周辺で使われるようになりました。(そのため当時書かれた書物などでは4月から5月に現れる、となっています)
もし、毎年、4月末まで流氷が残ってくれたら・・・3月28日のように気温が上がる日が多いでしょうから、発生の中心が4月になるとは思います。
流氷期間(流氷初日と流氷終日の記録)についてはこちらをご覧ください。
斜里、ウトロでの独自観測↓
例えば、4月末まで流氷が残った2014年は、4月に多くの幻氷が発生しました。
今後も継続的な観察記録が重要です。